専門医活動報告」カテゴリーアーカイブ

JOF酒田交流会に参加

2025年3月29日、30日と、山形県酒田市日吉歯科診療所にてジャパンオーラルフィジシャンフォーラム(JOF)主催酒田交流会が行われ、理事として参加いたしました。

2日間のプログラムの中で、75期に参加されている歯科医院の発表、熊谷崇先生の講演、100症例をこなした先生方の発表があり、メディカルトリートメントモデルに基づいて治療を行うやりがい、難しさを語り合いました。

4月からは第76期のOP育成セミナーが開始されます。引き続き予防歯科にも関わりながら歯の保存、歯髄の保存について共有していきたいと思います。

東京科学大学大学院講義にて講義

2025年2月20日に、東京科学大学歯髄生物学分野(興地隆史教授)大学院講義に講師としてお招きいただき、講演いたしました。

講義では「根管洗浄法の選択肢と課題」として、私自身の研究テーマであった根管洗浄を取り上げました。近年では、根管洗浄の効率化を期待するべく、従来のシリンジ洗浄に加えて超音波、音波、レーザーなどによる攪拌が考察されています。研究ではそれらのデブライドメント効果や安全性が考察されていますが、臨床においてはその装置の活用範囲や導入コストも気になります。講演を通じて、私自身が日々の臨床で疑問に思っていることや、臨床現場の医療ニーズから大学の研究シーズのヒントになるようなことを共有いたしました。

大学院講義の後は、興地教授や医局員の皆様と懇親会で親睦を深めました。この度は講師としてお招きいただき、誠にありがとうございました。

東北大学歯学部にて講義

2024年12月16日に、東北大学歯学部にて歯内療法学の講義および実習が行われ、非常勤講師として担当いたしました。

毎年12月頃に、3年次の歯内療法学カリキュラムに基づいて「再根管治療の術式と感染対策」のトピックで講義を行なっております。また、午後の学生実習では「下顎大臼歯のアクセスキャビティ・根管形成・根管充塡」の指導をお手伝いいたしました。講義スライドでは学生時代の弓道部の写真を入れるのですが、今年も実習中に「僕も・私も弓道部です」と声をかけてくださる学生がおり、母校とのつながりの温かさを毎回感じる次第です。

夕方からは医局会・論文抄録会があり、夜は医局忘年会が開かれました。国際卓越研究大学としての東北大学らしく、留学生の受け入れとサポート、および国と国をつなぐ国際的な研究が活発になっており、歯科保存学分野の医局員・大学院生に様々な人種が増えてきました。来年も引き続き学部教育と医局の活動に関わって参ります。

JEA認定カリキュラム6にて講演

2024年12月1日に、大阪歯科大学にて日本歯内療法学会認定カリキュラムが行われ、カリキュラム6の講師の一人として講演を担当いたしました。

講演は「最新歯内療法術式」で、講師する側として毎回課題を課しております。それは、講演前1年間に米国歯内療法学会誌(JOE)で発表された論文に目を通し、臨床の立場で興味深いものを取り上げてお伝えする、というものです。この一年間では歯髄幹細胞を用いた歯科治療に関する研究報告が複数あり、今回の講演ではそれを主体に発表いたしました。

これからの日本歯内療法学会の研修に関わり、学会活動に尽力してまいります。

米国歯内療法専門医日本協会セミナーにて講演

2024年11月23日に、御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンター(千代田区)にて第7回米国歯内療法専門医日本協会セミナーが開催され、講演いたしました。

当日の朝は姫路市にて日本歯科保存学会・日本歯内療法学会診療ガイドラインコアメンバーによるミーティングがあり、その後に東京に戻っての講演でした。

今回の講演では、東北大学研修医プログラムでも発表している根管洗浄をテーマにした内容で、工学的考察や動画も交えて発表いたしました。ご参加いただいた先生方、後援下さった企業の方々、誠にありがとうございました。来年もまた11月下旬に開催いたします。

第161回日本歯科保存学会に参加

2024年11月21,22日に、アクリエ姫路(兵庫県)にて日本歯科保存学会2024年度秋季学術大会(第161回)が行われ、参加いたしました。

2日間の日程では、接着歯学や歯の保存、インプラント治療、デジタルデンティストリーに関する特別講演がプログラムに組まれ、歯の保存治療から周辺領域に広がる学びとなりました。東北大学からもオーラルプレゼンテーションのエントリーがあり、最新の研究結果を発信する機会となりました。

次回は2025年の春で、愛媛県松山市にて開催されます。臨床とともに学術にも関わってまいります。

ソルベンタム合同会社 Solventum Dayに参加

2024年11月4日に、東京マリオットホテルにてSolventum Dayが開催され、出席いたしました。

ソルベンタム合同会社は3Mヘルスケア部門が独立して設立された新しい会社です。主に接着歯科材料や予防歯科関連の歯科材料を取り扱っており、当院でもダイレクトボンディング治療や高濃度フッ化物を用いた予防的アプローチで大活躍です。

ソルベンタム合同会社のこれからの益々のご発展を心より記念しております。

歯髄再生治療技術講習会に参加

2024年10月20日に、歯髄再生医療協会主催の歯髄再生治療技術講習会が国際くらしの医療館・神戸(兵庫県)にて行われ、参加いたしました。

歯髄再生治療は歯髄幹細胞を用いた細胞移植治療で、これからの新しい歯内治療として注目されています。ただし、従来の根管治療と異なり、不用歯の抜歯、歯髄バンクの利用、細胞加工施設との連携、チェアサイドでの最終の幹細胞加工、細胞移植材と共に幹細胞を根管に移植、と様々なプロセスを高いレベルでの厳格な管理のもと行われる必要がある歯科医療です。また、その医療を行うためには特別な設備を用意する必要があります。これらについて必要な知識を学ぶため、日帰りでの神戸出張にて丸一日学習してまいりました。

実際に歯髄再生治療を行うためには、第二種再生治療等提供機関としての登録が必要であり、そのためには特定認定再生医療等委員会への申請手続きなど一連の審査を経なくてはなりません。今後そのような歯科医療の提供を見据えて、歯髄幹細胞を用いた歯髄再生治療の実施の準備を行ってまいります。

湘南歯科衛生士専門学校にて講義

2024年10月10日に、湘南歯科衛生士専門学校(平塚市)にて国家試験対策特別講義(歯内療法学)が行われ、講師として講義を担当いたしました。

歯内療法学に関する過去4年間の過去問題を軸に、2年次の講義のダイジェスト版として、3年生の学生さんに対しての講義でした。昨年は計9回に渡って2年次の講義・試験を担当していますので、同じ学生さんに対しての講義となります。

来年3月の歯科衛生士国家試験合格に向けて、みなさんどうぞ頑張ってください!

第75期OP育成セミナーにて登壇

2024年9月15日に、アップルデンタルセンター(東京都東伏見)にて第75期OP育成セミナー(第2回)が行われ、参加いたしました。

今回は「情報の集め方、学習の仕方」として、三次情報に惑わされず、二次情報さらに一次情報にまでどのようにして掘り下げていくかをお話しいたしました。受講者の中には歯科衛生士1年目の方もいらっしゃいました。ベテランの歯科医師から新卒の歯科衛生士まで参加者の皆さんに幅広くお伝えするべく、検索の手順をできるだけ分かりやすくお伝えする工夫をした次第です。

次回は来年3月に酒田市の日吉歯科診療所にて行われます。また参加者の皆さんとお会いできることを楽しみにしております。